麻生 泰弘

卒業大学大分大学
卒業年平成17年(2005年)
専門・研究神経内科全般
資格・学会・学位

資格・学位:
日本内科学会 認定内科医・指導医
日本神経学会 専門医・指導医
医学博士

所属学会:
日本内科学会
日本神経学会
日本脳卒中学会
日本神経治療学会
日本臨床神経生理学会
日本てんかん学会
日本認知症学会
日本脳血管・認知症予防学会
日本認知症予防学会

経歴平成17年3月 大分大学医学部 卒業
平成19年4月 大分大学医学部第三内科 医員
平成25年4月 大分大学医学部神経内科 助教
備考 

研究紹介

アルツハイマー病とNeurovascular unitとの関わり

私は大学院で、研究テーマに「皮質下血管性認知症の病態研究」を掲げ、慢性的な虚血が大脳白質に与える影響を調べました。

この研究では、慢性脳低灌流モデルラットを用いて、虚血によって大脳白質で発現が変化する遺伝子を網羅的に解析しました。その結果、白質では虚血後に7個の遺伝子が経時的に発現変化を起こしている事がわかりました。そして、変化していた遺伝子はいずれも、血管内皮細胞や血液脳関門、神経細胞などの「Neurovascular unit」の構成成分であることもわかりました(この中の1”CRISPLD2”は、本研究で初めて脳のグリア細胞での発現を確認しました)。

これらの研究結果は ” Induction of Genes Expressed in Endothelial Cells of the Corpus Callosum in the Chronic Cerebral Hypoperfusion Rat Model”と題して、雑誌”Pathobiology”に投稿しました(Pathobiology. 2017;84(1):25-37)。

その後、当科で行っているアルツハイマー病の大規模臨床研究で、アルツハイマー病と大脳白質病変との関わりを検討したり、本疾患と生活習慣との関わりに関する近年の知見を学ぶ中で、現在はアルツハイマー病とNeurovascular unitの関わりに注目して研究を行っております。

 

この数年は、軽度認知障害の方やアルツハイマー病患者さんの検体を用いて、臨床情報や神経心理検査結果、大脳白質病変の容量や脳血流SPECT結果などと、Neurovascular unitの構成蛋白との関連を検討しております。

この研究を通じて、アルツハイマー病診断のための簡便なバイオマーカーの発見や、本病態とNeurovascular unitとの関わりを解明したいと思っています。