神経内科の病床は24床であり、脳梗塞、てんかん、髄膜炎・脳炎、中枢神経変性疾患(パーキンソン症候群、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症など)、筋疾患、重症筋無力症、脊髄疾患、末梢神経疾患など急性期から慢性期まで広い範囲の疾患が経験できます。
神経学的診察を身につけるには、多くの症例を経験するだけでなく、優れた指導医のもとで研修することが大切です。
当科では、神経内科専門医3名を含む7名が4チームに分かれ、各症例をチーフレジデント、シニアレジデント、ジュニアレジデントが担当することで、細やかな診療や指導を実践しています。
全ての医局員が、患者様に最高の診療を提供することは勿論のこと新たな疾患の発見や治療方法の開発を目指して努力しています。
病棟業務は、毎日8時15分から前日入院した症例についてカンファレンスを行い、教授回診と詳細な症例カンファレンスを週に1回行っています。
また、チーム医療を目指しており、看護師及びリハビリテーション科を含めたカンファレンスも行っています。
神経内科専門医を目指すシニアレジデントのためには、2年間の神経内科専門医養成プログラムを作成しています。神経内科診療の基本であるベットサイドでの神経診察から論理的に病巣を推測し、診断や治療法を導くことに重点を置き、神経内科全般の知識とともに、筋・神経生検の技術や画像読影法について学んだり、筋電図・誘発電位検査装置、超音波検査装置などの先端機器を用いた高度な診療技術を身につけることを必須としています。
また、筋・神経病理(中枢・末梢神経)診断や神経生理学(脳波・筋電図)などの基礎的研修も取り入れることで病態理解を深めることが可能となっています。
研修協力関連施設では、経験豊富な指導者のもとで脳卒中をはじめとする数多くの救急疾患や神経リハビリテーションを経験することでより実践的な診療技術や専門的知識を養うことできます。
この神経内科専門医養成プログラム終了時した、多くの医師が神経内科専門医に必要な知識と技術を身につけ、神経内科専門医試験に合格してきました。