(1)診療内容
神経内科では、脳梗塞、てんかん、脳炎・髄膜炎・脊髄炎などの急性疾患から、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、パーキンソン病などの慢性疾患まで、様々な特徴をもった疾患を対象としています。高齢化社会に伴い問題となっている認知症についても、その適切な診断と治療に際しては神経内科での診察が欠かせません。
私たちは詳細な病歴と診察にもとづいた診療を重視していますが、近年では検査機器の進歩も大きく、大分大学附属病院では中枢神経の評価にMRIや脳血流シンチグラムなどを活用しています。とくに変性疾患の評価に脳血流シンチが有用であり、アルツハイマー病や脊髄小脳変性症、多系統萎縮症の診断にも活用しています。そのほかにも、脳梗塞の管理に重要な頚部血管エコー検査、末梢神経疾患・筋疾患の評価に欠かせない神経生理検査(神経伝導検査、針筋電図検査)などを神経内科医が行っており、必要に応じて筋生検や神経生検も行い、当施設内で病理診断まで行っております。